『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』
『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』 益田ミリ 幻冬舎
「温かいコーヒーとシナモンロールを頬張りながら、通りを歩く人々をぼんやりと眺める。
そして考える。時間とか、人生とか、自分について。
1章 フィンランドの空の下で考えたこと 2章 未来から今を懐かしむ 3章 自分の直感を当てにして生きる
イラストと写真満載の心が自由になる旅エッセイ。」幻冬舎WEBサイトより
益田ミリさんのエッセイは、何冊も読んだが、やはりこちらも共感。
肩に力が入ってない感じがいいのだと思う。
ただ、こちらはこんなに簡単に海外には行けないのだが…
フィンランドに行った旅行記なのだな~と読んでいると、なんと3回も渡航した旅行記だった。
その前にも、行ったことがあると書かれているので、3回ではきかないのだろう。
同じ国に何度も行ってしまうほど、フィンランドは魅力的ということなのかな。
陶器のアラビアにはとても興味があるな。
あと、マリメッコのワンピも手に入れたいな…
バルト三国にも行ってみたいな。
一人旅だと、考える時間がたくさんあり、自分を振り返ったり、新たな自分を発見したりするものだよな。
「好きな自分といるときは無敵である」
ホントだよな。うんうん。
益田ミリさんは、ホントによく食べてお茶をするな~と微笑ましくなる。
目一杯観光するあたりとか。
「もう二度と来られないかもしれないし」と思いに支配されるのはしょうがないことだとも思う。自分の人生が、どのあたりまできているのかはわからないのである。
ライトなエッセイの中で、グッとくる。
振り返ると「あ~もう二度と行けないかもな~」と思う国は多々ある。その時には「今度来た時に…」とかよく考えたりしたものだが、「今度とは、二度と来ない」のが普通なのだ。と最近、痛切に感じているところだ。
これは、人生の折り返し地点を過ぎて感じるようになったことだ。胸を焼くような焦燥感に襲われたりもする。「今は今しかない」のだ。目一杯観光して、飲んで食べて買い物する。それでいいのだ。
「考えごとしたい旅」ではなく、「考えさせられる1冊」となった。
悔いのない毎日を送りたい。